君はノンフィクション

来世もオタクがいい

Naked men ジャニオタ みろ! 裸の俺たちを

気胸になりそうなくらい細い男が好きでよかった。屈強な男が好きだったら、両国花錦闘士をみて狂ってしまっていただろうからーーー by BBAC(2020)




ジャニアイも東京ドームも京セラもないジャニオタのみんな〜〜!!元気ですか?

今年はわたしも例に漏れず、持ってるチケットは全て紙切れとなり、活休明けたガチ恋にも会えず、30代を迎えた自担にも会えず、関ジュ11才の自担の成長を観に行くのも憚られる状況が続いております。

配信等の供給はありすぎるほどあって、HiHi Jetsの配信公演はどれも予想をはるかに超えたものをみせ続けてくれました。

でも、現場、恋しいですよね。(小林製薬

そんなジャニーズ・オタクの皆さんに朗報です。


両国花錦闘士を観た方がいい。


なぜならジャニーズ・オタクのみなさん、絶対好きだから。

わたしも主演の原嘉孝さんのオタクというわけではなく(フォロワーのガチ恋の男という認識)、同じく原嘉孝さんのオタクではない友人からの勧めで観劇を決めました。





両国花錦闘士とは…

両国に爛漫と咲き乱れる力士たちの花舞台・国技館。その土俵の上では、宿命のライバルの取組が始まろうとしている。東はソップ(やせ)型で美形の昇龍(原 嘉孝(ジャニーズJr.))。西はアンコ(ぽっちゃり)型の雪乃童(大鶴佐助)。何もかもが正反対な二人だが、思いは同じ。「コイツにだけは負けたくない!」
熱戦を取材するのは、ワールドベースボール社の相撲雑誌の記者・橋谷淳子(大原櫻子)。野球雑誌の記者志望なのに相撲雑誌の担当になった彼女には、相撲の良さがさっぱりわからない。
稽古の合間の息抜きに、雪乃童は付き人たちとディスコへ繰り出すと、密かに想いを寄せる、部屋の一人娘・沙耶香と鉢合わせする。親方もおかみさん(紺野美沙子)も心配してますよ、と嗜めるが相手にされず撃沈。
昇龍も力士と分からぬようにオールバックにスーツでディスコを訪れるが、鬢付け油の匂いはごまかせない。その甘い香りに誘われるかのように大手芸能事務所パピーズの女社長・渡部桜子(りょう)が現れる。数多の男たちを欲しいままにしてきた彼女は、出会ったことのないタイプの種族・力士の昇龍を篭絡せんとする。
勝利も美女も手に入れるかに見えた昇龍だが、次第に桜子の歪んだ愛情に翻弄され、不調の力士に惨敗を喫するなど、心に乱れが生じる。
昇龍は桜子の欲望に呑まれてしまうのか。雪乃童との勝負の行方は。
淳子の見つめる土俵には、愛と欲望が乱れ咲く。果たして、その先に見えるものは……。



https://www.ryogoku-oshare-rikishi.com



一言でまとめれば、痩せ型イケメン力士を取り巻く、愛憎渦巻く人間群像劇です!
「いや、ジャニオタなのでお相撲さんはちょっと…」という方にもおすすめしたい。
ジャニーズエンターテイメントで脳を殴られた感覚に覚えがある人、全員好きなはずなので。



以下ネタバレですが



・ジャニーズ・オタク大好きな旗がある
・ローラースケートが出てくる
・裸の男が大量に出てくる
・演者全員歌がマジで上手い
・ヒガシが出てきたとおもったらデーモン小暮閣下だった


冒頭5分で既に元が取れます。



とにかく、ジャニーズエンターテイメントを通ったオタクなら、良い意味で既視感のあるエンターテイメントが総出で殴りかかったくるのは壮観です。



また劇中、「相撲は興行・スポーツ・神事の側面を持つ」「相撲は見世物。見世物だからこそあなたは何者にもなれる」「農業漁業畜相撲。少しの娯楽があれば人間は生きていける」というセリフがありました。

わたしがアイドルを好きなのは、アイドルというジャンルがエンターテイメントの総合格闘技であり、時に軽んじられる職業でも、その「何でも屋」的側面があるからこそ、新たな化学反応が生まれることに魅力を感じているので、このセリフが聞けて嬉しかった。

そしてエンターテイメントが軽んじられがちだった2020年という年、エンターテイメントがどうしようもなく好きで、心の支えにしている人間にとって、それらを生業にされている方からの強いメッセージには心打たれました。

また桜子さんが、「わたしの欲望は正しい、わたしの欲望が正しいからわたしが手がけた男たちは売れたの」と自身の欲望を肯定するシーンがありました。
主人公のライバル、雪乃童も、ずっと憧れていた相撲部屋の一人娘に「明日は勝っても負けてもいい。自分の相撲をとってね」と言われるシーンもありました。

この二つのシーンが、特に印象に残っていて。
この物語の根底に「肯定」があり、それがその人をその人たらしめているということが、キャラクターをより愛しやすさに繋がっていて。
譲れないなにかを、それぞれがそれぞれの土俵でぶつけ合って、それを私たちは美しいと感じる。

物語の終盤、昇龍が戦いの中で、「光って、光って、眠れないくらいにしてやるよ」と言い放つシーンは圧巻で、本当にこの舞台を観てよかったと思いました。

「自担」という存在がいる人、カーテンコールの原くんの表情絶対見てほしい。
この舞台を観て、原くんのこの表情をみれて本当に良かったと思ったし、いつか自担のこういう顔も絶対見たいと思わせてくれました。貯金、しよう…。

ざっくりしたことしか言えなかったけど、最高の歌とダンスと演技があって、ちょっと皮肉の効いた演出があって、仰々しくはないのに、プロジェクションマッピングやモニターを駆使している凝ったセットや演出があって、映像も全部良かった。あとスタイリングがほんとに可愛い!

終わった後同担のフォロワーとお茶して「HiHi担絶対両国花錦闘士好きだよね」って話をしたんですけど、同G担絶対好きな演出だし、ハイハイジェッツさんも好きだと思うから観てほしいと思った。

なんとまだチケットがとれます!大阪でも福岡でもやります!!!
12/15にはライビュもやります!!!!!!

https://www.ryogoku-oshare-rikishi.com/ticketinfo

私は二階席上手で見たんですけど、この舞台、どこで観ても絶対楽しい演出になってるので、気軽に観てほしいです!マジで私は誰担の何!?

あと、今日、ひさびさに「現場」で、双眼鏡家に忘れて取りに戻ったりしたんですけど、その取りに帰るムーブとかも「現場」で・・・ああ、こんなに自分は生の舞台に飢えてたんだなあと実感しました。現場、マジで最高。生のエンターテイメント、マジで最高。
早く自担の現場をダイマできる世界ほしい。

それを思い出させてくれた、両国花錦闘士には本当に感謝しかないです。
少しでも多く興味のある方が、この舞台に触れてくれることを願っています!!

マジでエンターテイメントは最高!!わたしの欲望は正しい!!!!